閑静な住宅街に佇む、都市のなかに自然の気配をまとう住まい。
澄んだ藍〈Blu〉と温もりある木〈Legno〉が印象的で、空に向かって伸びるような存在感のある外観。
閉じた印象をもちながらも、内部ではやわらかな光が差し込み、ファサード全体に奥行きと静けさを与えています。
LDKの開放的な吹き抜けに広がるのは、木とグレーの穏やかなコントラスト。
床にはアカシアの無垢材を使用し、素材そのものの豊かな表情が、暮らしにやさしい時間を刻みます。
壁面はグレートーンで統一しながらも、左官調のテクスチャーが微細な陰影と光の揺らぎをつくり、空間に静かなリズムを与えています。
ネイビーブルーの扉と黒のストリップ階段がアクセントとなり、抑制されたカラーとラインが空間にほどよい緊張感をもたらします。
2階のホールや廊下は吹き抜けに面し、視線が自然と外へと抜けていく設計。
屋内にいながらも、常に空と木の気配が寄り添うように感じられます。
ご家族こだわりの造作洗面台は、グレー・黒・ネイビーに調和するグリーンのタイルと木枠の鏡を採用。
さらにStudio Citta Furnitureで取り扱っているART WORK STUDIOの照明を取り付けたことで、カフェのような雰囲気を演出しています。
冷たさと温もり。硬さと柔らかさ。
異なる質感が重なり合い、互いを引き立て合う、ご家族のこだわりがたっぷり詰まったお住まいとなりました。