みなさん、こんにちは。
設計の寺川です。
突然ですが、住宅の中で一番多く触れる部分はどこでしょうか。
自分も思いつかなかったのですが、正解は建具です。
一番触れ、動く部分で、家の中の重要な要素になっています。
先日、Studio Citta本社の建具のほとんどを製作していただいた会社で
注文住宅の造作家具や建具にも関わっている五十嵐建材さんのご自宅と工場にお邪魔しました。
その時に見せていただいた、造作障子の写真を紹介したいと思います!
■横繁障子
細かい横長になるような組子を持つ障子のことを呼びます。
一般的な障子より少しだけ組子が多いのが特徴になります。
縦長の組子を持つ障子は縦繁障子と呼びます。
■関東猫間障子
障子をスライドさせることができる障子を呼びます。
畳に座る際、障子を開けておくと目線の高さに外が見えるのが特徴になっています。
下げれば一般的な障子となり、やわらかい光が部屋を包み込みます。
個人的に一番好きな障子です!
■組子細工
枠の内側に組子を細やかに組み合わせて、葉の形などに細工をしています。
写真は表面と裏面それぞれに組子細工を施しています。
この細やかな細工は水分を吸って吐く木材の特性から、細やかな歪みが発生しても対応できるように
木の含水量を見極め、適切な湿度や温度の時間にのみ製作を進めます。
そのため、製作時間が長くかかりますが、自分だけの一品物が出来上がります。
■障子紙を貼らない障子
これまで紹介した障子とは違い、この写真の障子は
紙を貼らずに製作しています。
紙を貼らないことで、圧迫感をなくすこともできます。
住宅でみることが一番少ない形だと思います。
上記以外にも障子にはいろいろな種類があります。
向こうの気配を感じさせ、光を優しく投影し空間を包む……
そんな障子も現在、使われることが減っており
今の住宅で障子を使うことは少ないように感じます。
もしよければ、珍しい障子を自分の特別な家にいかがでしょうか。
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